「海外によく行くなら楽天プレミアムカードがおすすめ」「楽天プレミアムカードについているプライオリティパスで優雅な空旅」
私もそんな気持ちで楽天プレミアムカードを契約しましたが、「よくよく考えると楽天プレミアムカードのメリットってないかも」と思うようにもなりました。
今回は楽天プレミアムカードにメリットはあるのかという問題と損益分岐点についてまとめます。年会費もかかる楽天プレミアムカード。ぜひしっかり考えて契約・更新しましょう。
楽天プレミアムカードの概要・メリット
まずは楽天プレミアムカードの大まかな概要についてご紹介します。楽天プレミアムカードは誰もが知っている楽天カードの上位クラスのクレジットカードです。
楽天カードにはないさまざまな魅力があり、そのなかでもプライオリティパスは海外渡航者や出張者には非常に魅力的ではないでしょうか。
- 楽天プレミアムカードの概要
- 還元率：1.0～5.0％
- 発行元：楽天カード
- 国際ブランド：VISA、Master、JCB、AMEX
- 年会費：1万1,000円
- 家族カード：あり（年会費無料）
- 利用可能額：最高300万円
- 付帯機能：楽天Edy、楽天ポイント
- ETCカード：無料
- 付帯保険：海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、動産総合保険、カード盗難保険
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楽天プレミアムカードのポイント還元率
楽天プレミアムカードは楽天カードよりポイントの還元率が高いです。楽天カードならポイント還元は1％なのに対し、楽天プレミアムカードは+2％のポイントがつきます。
ただしこれは楽天市場を使ったときの場合。楽天市場以外での利用だとどちらのカードも還元率は1％なので、ポイントは楽天市場をよく使うかどうかということになります。
選べるコースでさらにポイント還元
楽天プレミアムカードには「選べる3つのコース」というものがあり、コースにおうじてさらにポイントが還元されます。
「楽天市場コース」なら毎週火曜日と木曜日に楽天市場で買い物をすると＋1％のポイント還元。「エンタメコース」ならRakuten TVや楽天ブックスを楽天プレミアムカードで支払うと+1%還元になります。
海外旅行や出張が多いなら「トラベルコース」がおすすめ。楽天トラベルを楽天プレミアムカードで支払うと+1%のポイントです。しかも、このトラベルコースには海外旅行で利用できる無料の手荷物宅配サービスがついています。海外旅行や出張をスマートに行いたい方や、家族づれで荷物が多い旅行などに便利です。
※手荷物宅配サービスは年2回までしか利用できません。しかも、利用できる空港は成田国際空港・羽田空港国際線・中部国際空港・関西国際空港の4つのみです。
お誕生月でもさらにポイント還元
楽天プレミアムカードはお誕生月でもポイント還元があります。楽天市場と楽天ブックスを利用すると+1%のポイント還元。誕生日を迎えるのがうれしくなるサービスですね。
楽天プレミアムカードはなんといってもプライオリティパス
楽天プレミアムカードのおすすめポイントのひとつは、プライオリティパスが無料でついてくることです。
プライオリティパスとは「世界148カ国にある1,300カ所以上の空港ラウンジを無料で利用できる」サービス。
ラウンジによってサービスは異なりますが、食事だけでなくビールなどのお酒があったりシャワーがあったりと、飛行機の待ち時間を有意義に使えます。
私もプライオリティパスを使って暴飲暴食していました。生ビールサーバーが設置されているラウンジがあったり、ウイスキーやワインなどのお酒の種類が豊富なラウンジがあったりと、ラウンジ巡りはとても楽しいものでした。
トランジットの間にシャワーを浴びたりWi-Fiでパソコン仕事を済ませたりといった利用もしていました。
食事内容も現地の料理が提供されるので（しかもファーストフードではなくしっかり料理してくれている）、旅の最後に思うぞんぶん食事を楽しめます。
楽天プレミアムカードなら国内空港のラウンジも利用可能です。国内空港ラウンジだとサービスは軽食+aだけとなってしまうラウンジもありますが、それでもタダで利用できるメリットは大きいでしょう。
海外旅行保険が自動付帯
海外によく行く方であればクレジットカードの海外旅行保険の充実度も大切です。その点楽天プレミアムカードなら海外旅行保険が自動付帯。
海外渡航時の移動費用などを事前に楽天プレミアムカードで支払う必要がなく、安心して海外旅行保険を利用できます。
ついている補償は障害死亡や傷害・疾病治療、賠償責任、携行品損害などです。補償期間は出国してから3か月間。通常の出張や旅行であれば十分な期間でしょう。
| 補償内容 | 保険金額 |
| 傷害死亡・後遺障害 | 合計：最高 5,000 万円 （自動付帯：4,000 万円 利用条件：1,000 万円） |
| 傷害治療費用 | 自動付帯：300 万円 |
| 疾病治療費用 | 自動付帯：300 万円 |
| 賠償責任 | 自動付帯：3,000 万円 |
| 携行品損害 | 合計：50 万円 （自動付帯：30 万円 利用条件：20 万円） |
| 救援者費用 | 自動付帯：200 万円 |
※ちなみに、楽天プレミアムカードなら国内旅行保険も自動付帯です。さらに動産総合保険もついていて、楽天プレミアムカードで買った商品の思わぬ事故による損害が補償されます。
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楽天プレミアムカードのデメリット
楽天プレミアムカードにはさまざまな魅力がありますが、デメリットも存在します。続く部分では気になるデメリットをまとめました。
年会費がかかる
楽天プレミアムカードの年会費は1万1,000円です。無料のクレジットカードしか持っていないよという方であれば少しためらってしまう金額かもしれません。
せっかく年会費を払うのであれば金額に見合うだけの価値があるのかというところがポイントですね。あとで紹介する損益分岐点をチェックして自分が持つべきかを考えてみてください。
プライオリティパスは本人だけが無料
空港ラウンジが無料で使えるプライオリティパスですが、無料で使えるのはプライオリティパスをもっている本人だけ。
もし家族や友だち、同僚と一緒に飛行機を利用する場合、同伴者は3,300円を支払う必要があります。3,300円なら普通に空港のレストランで食べたほうがいい金額ですよね。
プライオリティパスをもっていない家族や友だちには待っていてもらって自分だけラウンジを利用するという方法もありますが、理解ある家族や友人でないと難しく感じます。
私も以前友だちと旅行に行った際に自分だけ空港ラウンジを利用しましたが、友だちが待っていると思うとゆっくりラウンジを利用できませんでした（インドネシア人の友だちでちょくちょく催促のメッセージが来る……）。
なお、友だちに内緒でラウンジを利用したこともあります。「ちょっとブラブラしてくる～」といってラウンジに直行。食事を済ませて友だちと合流しました……。
友だちや家族ならなんとか理解してもらえるかもしれませんが、会社の上司や先輩と一緒だと自分だけラウンジを使うのは気が引けますよね……（お互いビジネスクラスを利用するのでそもそもラウンジを利用できるなら別ですが）。
楽天市場を利用しないとメリットが薄まる
楽天プレミアムカードはやはり楽天市場ユーザーにメリットがあるクレジットカードです。海外に住んでいて普段楽天市場を利用することが少ないとそのメリットをフルで利用できません。
海外に住んでしまうとそもそも飛行機に乗る機会が減るということもあります。意外と日本で仕事をしていてちょくちょく海外出張や旅行に行く方のほうが楽天プレミアムカードは向いているのかもしれません。
楽天プレミアムカードの損益分岐点
たいへんお待たせいたしました！楽天プレミアムカードの損益分岐点を紹介します。ちなみに今回紹介する損益分岐点は、無料で使える楽天カードをすでにもっている人向けの数字をまず取り上げました。
楽天カード自体もっていないよ、という方であればさらに損益分岐点のハードルは低くなります。
楽天市場の利用だけで考えた場合
まずは楽天市場の利用だけで考えた損益分岐点ですが、目安としては年間約36万円以上を楽天市場もしくは楽天ブックスなどで利用すると元が取れることになります。
すでに紹介しましたが、楽天プレミアムカードの年会費は1万1,000円。そして、楽天プレミアムカードのポイント還元率は+2％。さらに選べるコースの楽天市場コースかエンタメコースで+1%です。
計3％で11,000円分のポイントをえるには、36万6,000円の利用が必要になり、ひと月あたり3万500円の計算になります。
※楽天市場コースには毎週火曜日と木曜日に楽天市場で買い物をするという縛りがあり、エンタメコースにはRakuten TVか楽天ブックスで楽天プレミアムカードを使うという縛りがあります。
楽天カードをもっていない場合
楽天カードをもっていない場合、損益分岐点は楽天市場で年間22万円以上使うかどうかになります。
楽天市場で楽天プレミアムカードを使う場合のポイント還元率は5％。年会費1万1,000円のもとを取るためには年間22万円なので、月平均1万8,000円くらいの買い物を楽天市場でする必要があります。
※楽天市場コースを選んで買い物を火曜日か木曜日に限定すれば、ポイント還元率は6％です。その場合の損益分岐点は年間約18万3000円、ひと月あたり約1万5,000円になります。
よく海外に行く方の損益分岐点
続いて紹介するのはよく海外に行く方向けの損益分岐点です。ただし、あくまでも私の主観にもとづく数字なので、人によってはもっとゆるい数字になるかもしれません。
海外に年間5回行けばもとが取れる
再度いいますが、これはあくまでも私の主観です。私がまだプライオリティパスをもっていないときは、空港のスタバでフラペチーノなどを頼むのが楽しみでした。
空港に到着して非日常を楽しむ方法のひとつがスタバのフラペチーノだったのです。実際食事は待っていれば飛行機で提供されますし、Wi-Fiも空港の無料Wi-Fiを利用できます。
ただし、最近はLCCなどもあるので空港で食事をしたほうがいいケースもあります。そう考えるとプライオリティパスならお酒が飲み放題のケースも多いので、空港でお酒も飲みたくなりますよね（私だけ？）。
このように、ラウンジで暴飲暴食はしなくてもいいので食事はしたいと考えた場合、1回の食事が1,000円ちょっと、往復で2,500円となり、年間5往復すると1万円となります。
年間5回も海外に行くかと考えると微妙ですよね。出張で海外を飛び回る方か、旅行大好き人間、ビザの関係で定期的に出国しなければいけない方などに限られます。
※空港での食事はもっとかかるでしょ、という方であればぜひ自分が普段使う金額で計算してみてください。損益分岐点が下がってメリットのほうが大きくなるかもしれません。
さらに、普段トランジット便を使っている場合はラウンジ利用の機会が増えるのでプライオリティパスのメリットが大きくなります。
1回の食事を1,000円と考えた場合、トランジットありなら往復4,000円。これなら2回か3回海外に行けばもとが取れてしまいます。
ちなみに私はトランジット便で海外に行っていた&旅行も行っていたのでしっかりもとを取ることができました。
手荷物宅配サービスを使えば年2回の渡航でOK
プライオリティパスだけで見ると結構な回数を海外に行かないともとを取れませんが、その他のサービスを加えると損益分岐点はぐっと下がります。
そのひとつが手荷物宅配サービス。年2回の利用&4つの国際空港の利用に限られますが、「3辺の和が160㎝かつ重量が30㎏以内の手荷物」を無料で届けてもらえます。
ヤマト運輸の空港宅急便を調べてみたところ、160サイズ・25kg以内の場合の料金が3,000円以上でした。
年2回海外に行く場合、無料の手荷物宅配サービスを年2回利用すれば6,000円相当となり、さらに空港での飲食代を計4回分で4,000円とするとトータルで1万円以上の金額になります。
そこに普段の楽天市場でのポイント還元も加わるとよゆうでもとが取れる計算に。楽天プレミアムカードをもつなら手荷物宅配サービスも利用するのがおすすめです。
海外旅行保険を考えるとさらにお得
楽天プレミアムカードは海外旅行保険が自動付帯しています。しかも補償額も楽天カードから大幅アップ。
海外に行くと思わぬケガや病気に悩まされることがあります。アジアだと食事が原因でお腹を壊すことがありますし、私も銀歯が取れて海外旅行保険の適用を受けました。
安心をお金で買うと考えると楽天プレミアムカードもありかもしれません。ポイント還元やプライオリティパスに加えて保険もついていると考えると結構お得ですね。
楽天プレミアムカードは1年使ってみるのがおすすめ
私はコロナで日本へ帰国することになりプライオリティパスも海外旅行保険も必要なくなりました。そのため楽天プレミアムカード自体を解約してしまいましたが、1度は楽天プレミアムカードを使ってみることをおすすめします。
その理由はプライオリティパスを使ってラウンジを利用できるから。空港内で飛行機を待っている人を横目にラウンジを利用するのは結構な優越感があります。
しかも食事やお酒は好きなだけ食べたり飲んだりしてOK。貧乏人の精神丸出しですが、せっかく飛行機に乗って出かけるんですから、たまには非日常を味わってもいいじゃないですか。
しかも、楽天プレミアムカードの新規入会や楽天カードからの切り替えは大きなポイント還元を行っていることがしばしば（新規入会なら5,000ポイント、切り替えなら3,000ポイント還元など）。
ポイント還元を考えると損益分岐点がさらに下がります（手荷物宅配サービスを使えば1回海外に行くだけでもとが取れる計算に……）。使ってみて楽天プレミアムカードやプライオリティパスのメリットを感じられなければ更新前にやめてしまえばいいんです。
ぜひ楽天プレミアムカード&プライオリティパスで優雅な海外旅行を楽しんでください！
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