インドネシア語の「私」と「私たち」-Saya・Aku・Kita・Kamiの違いを解説

インドネシア語の「私」と「私たち」-Saya・Aku・Kita・Kamiの違いを解説 インドネシア語

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前回は「あなた」を意味するインドネシア語を紹介しましたが、今回は「私」や「私たち」を意味するインドネシア語を紹介します。

「私は○○が好きです」「私は○○をしたいです」など、自分のことを表現するために「私」がインドネシア語で何というのかを覚えておくのは大切です。

また、インドネシア語の「私たち」には2つの単語があり、間違えて使うと混乱を招きます。それぞれの単語の意味や違いをしっかり覚えましょう!

インドネシア語の「私」はSayaとAku

インドネシア語で自分のことを指して使う第一人称の言葉はSaya(サヤ)とAku(アク)です。

一般的なインドネシア語で教材であればSayaを習います。なぜなら、Sayaはどんな場面でも使える単語ですが、Akuは親しい間柄でないと使ってはいけないからです。

日本語でいうならば、Sayaが「私」を意味し、Akuが「僕、俺、あたし、うち」を意味します。

「自分は職場でもどこでも自分のことを僕や俺っていっているから、インドネシア語でもAkuでいいよね?」と思ってしまった方。インドネシア語ではNGです。

出会ったばかりの相手やそこまで親しくない人に対してAkuを使うと幼稚なイメージを与えますし、やはり適切ではありません。

※インドネシア語を勉強している外国人としてAkuを使えば、もしかしたら「かわいい人」と思ってもらえるかもしれません。しかし、正しい内容で覚えるのが一番です。

逆に親しい関係になっているのにいつまでもSayaを使っていると、相手は距離を感じてしまいます。相手との関係性を考えて使い分けるのがいいでしょう。

以下はSayaとAkuを使ったインドネシア語の例文です。SayaとAkuのどちらを使っても日本語の意味は同じため、かっこを使って表現しています。

Saya(Aku) orang Jepang.
サヤ(アク) オラン ジュパン
私は日本人です。

Saya(Aku) suka makan nasi goring.
サヤ(アク) スカ マカン ナシゴレン
私はナシゴレン(インドネシアのチャーハン)を食べるのが好きです。

Ini baju saya(aku).
イニ バジュ サヤ(アク)
これは私の服です。

Akuの省略形がKu

インドネシア語は単語を省略するのが大好きな言語です。すきあらば省略しようとします。Akuの省略形がKu(ク)です。ちなみにSayaの省略形はありません。

Kuがよく用いられるのは動詞や名詞のあとです。「君・お前」を表わすKamuの省略形であるMu(ム)と同じような使い方をします。以下が例文です。

Ini bajuku.
イニ バジュク
これは私の服です。(先ほど出てきた例文ですね!)

Dia menyukaiku.
ディア ムニュカイク
彼(彼女)は私のことが好きです。

Maukah kau menikah denganku?
マウカ カウ ムニカ ドゥンガンク
あなたは私と結婚したいですか?(いきなりプロポーズの言葉になりました!!)

突然ですが、インドネシア語の音楽を1曲紹介します。タイトルは「Maukah Kau Menikah Denganku」。先ほど取りあげた例文と同じです。とてもいい曲なのでぜひ聞いてみてください!!

Kuが主語になるときの使い方

Akuの省略形であるKuは主語として使うこともできます。使い方は単純にAkuの代わりにKuといえばいいのですが、文章になると動詞とまとめて書くので多少やっかいです。

慣れないうちは読みづらいと思いますが、単語を分けて考えると理解しやすくなります。以下は例文です。

Kulihat→Aku lihat
クリハット
私は見る

Kudengar→Aku dengar
クドゥンガル
私は聞く

Kurasa→Aku rasa
クラサ
私は感じる

「私たち」のインドネシア語はKitaとKami

続いて紹介するのは「私たち」を表わすインドネシア語です。インドネシア語ではKita(キタ)とKami(カミ)で、それぞれ違う意味をもちます。

どういう意味かというと、Kitaは話し手と聞き手両方を表わすのに対し、Kamiは聞き手を含みません。

たとえば3人の人が一緒にいるとき、話し相手も含んでいればKita、相手を含まず自分とほかの人のことを指すのならKamiです。

相手と2人きりで話している場合も同じように考えます。自分と相手を指す場合の「私たち」はKitaですが、自分と別の人を含む「私たち」はKamiです。以下の例文を見てみましょう。

Mari kita makan.
マリ キタ マカン
食べましょう(相手と自分両方が食べる)。

Kami makan dulu ya.
カミ マカン ドゥル ヤ
先に食べるね(相手はまだ食べない)。

Sekolah kita besar.
スコラ キタ ブサール
私たちの学校は大きいです(自分と相手は同じ学校)。

Sekolah kami kecil.
スコラ カミ クチル
私たちの学校は小さいです(自分と相手は別の学校)。

感覚はつかめましたか?間違って使うと非常に混乱を招くため、KitaとKamiの違いはしっかり覚えましょう。

インドネシア語の「私」と「私たち」をどんどん使おう!

今回はインドネシア語の「私」と「私たち」を解説しました。日本語では主語を省略することが多いですが、インドネシア語では基本的に主語を省略できません。

SayaとAku、KitaとKamiの違いを理解してどんどん使ってみてください!いろいろな場面で使ってみることで自然と口から出てくるようになりますよ。

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