インドネシア語の敬称・呼びかけパート2|人種によっても違います

インドネシア語の敬称や呼びかけ インドネシア語

奥が深いインドネシア語の敬称・呼びかけ

インドネシア語の敬称・呼びかけをご紹介します。

前回は基本的なパターンと親しい人を呼ぶバージョンをご紹介しました。

今回はパターン2で、人種に注目します。

 

日本だと出会うのはほぼ日本人ですし、外国の方にあっても「○○さん」と呼ぶのは変わりません。

しかし、インドネシアでは、相手の人種に合わせて呼び方が変わります。

その人種の言語の影響を受けているからです。

敬称や呼びかけについて紹介

敬称や呼びかけについて簡単にご紹介します。

 

敬称とは英語のMr.○○、Mrs.○○のMr.やMrs.にあたる部分。

日本語では「○○さん」で、誰かを呼ぶときに敬意を表すために付けます。

 

呼びかけは、誰かを呼ぶときに使う言葉です。

名前で呼ぶこともありますが、「お兄さん」や「お姉さん」、「ご主人」、「奥さん」などと呼んだりします。

 

前回紹介した、インドネシア語の敬称・呼びかけ-基本編と親しい人編はこちらで確認できます。

中国人を呼ぶ場合

都市や地域にもよりますが、先祖が中国人だったという、いわゆる華人がインドネシアに多くいます。

彼らは自分たちを中華系として意識し、代々伝わる文化も大事にしています。

 

中国語にも地方語が多くあるので、彼らの先祖がしゃべっていた言語も中国語や客家(ハッカ)語、福建語などさまざまです。

もとになる言語によって敬称や呼びかけも変わるかもしれませんが、今回は一般的にインドネシアにいる華人の間で使われているものをご紹介します。

A’suk(おじさん)

自分の父親と同じ世代の人に用いる敬称・呼びかけです。

 

A’suk

アスッ

 

suk(スッ)と略されることが多いです。

Asu(アス)だと、「犬」という相手をののしる意味になってしまいます。

誤解を避けるために、suk(スッ)を用いている部分もあるみたいです。

A’i(おばさん)

自分の母親と同世代の女性を呼ぶときに使います。

中国語を勉強したことがある方なら、 おばさんを意味する「阿姨 (Āyí)」という単語を思い出すかもしれません。

 

A”i

アーイー(若干伸ばし気味で)

 OmやTanteでもOK

パート1で紹介した親しい人を呼ぶ敬称・呼びかけを使っても大丈夫です。

おじさんならOm(オム)。

おばさんならTante(タントゥ)です。

Koko(お兄さん・若い男性)

自分より年上のお兄さん世代の人を呼ぶときに使います。

また、日本語で若い男性を「お兄さん」と呼ぶように、中華系の若い男性を呼ぶのにも使えます。

 

Koko

ココ

 

省略形はKo(コ)。

チャンドラ兄さんなら、Ko Candra(コ チャンドラ)となります。

Cici(お姉さん・若い女性)

こちらはお姉さん世代・若い中華系女性を呼ぶときの表現です。

 

Cici

チチ

 

省略形はCi。

デビさんは、Ci Debby(チ デビ)です。

 

ちなみに、CiCiという表現はジャカルタでよく使われ、スラバヤではCece(チェチェ)が使われます。

都市によってスペルや発音が変わるかもしれません。

日本人も中華系に分類される

絶対ではありませんが、日本人も中華系の敬称・呼びかけで呼ばれることがあります。

日本人も現地人からしたら中国人に見えるためかもしれません。

(肌の色などが近いですし)

 

その場合は「Koko(ココ)/お兄さん」や「Cici(チチ)/お姉さん」と呼ばれるでしょう。

実兄・実姉にも使える

インドネシア語を勉強したことがある方なら、お兄さん・お姉さんはKakak(カカッ)と習ったのではないでしょうか。

大正解です。

 

しかし、中華系の人の間では、お兄さんはKoko(ココ)。

お姉さんはCici(チチ)です。

 

日本人の私たちも、自分のお兄さんやお姉さんのことをKoko(ココ)やCici(チチ)と呼んでも大丈夫です。

Kakak(カカッ)だけだと性別が分からず、性別を改めて聞かれて二度手間なので、一発でKoko(ココ)やCici(チチ)と伝えられます。

 

ただし、中国人が少ないエリアや、中華系でない人種の人だとピンと来ない可能性もあります。

相手や状況に合わせて使ってみてください。

バタック人を呼ぶ場合

バタック人とはスマトラ島出身の人たちです。

バタック人は首都ジャカルタに多くいますし、ほかの地域にも分散しています。

もともとは独自の言語を話していますが、ジャカルタ在住の人たちは、インドネシア語しか話せない人もいます。

Abang(お兄さん)

自分のお兄さん世代の人を呼ぶときの言い方です。

 

Abang

アバン

 

Bang(バン)と略すこともできます。

Kak(お姉さん)

自分のお姉さん世代の人を呼ぶときに使います。

 

Kak

カッ

(バタック人の敬称・呼びかけはあまり詳しくなく、多くを説明できません)

人種や性別関係なく、若い人を呼ぶ単語も

パート1と今回のパート2で、敬称・呼びかけの基本編や親しい人編、中国人編、バタック人編をご紹介しました。

ここで追加でもう1つご紹介します。

それは性別や人種に関係なく使われる表現です。

 

Kakak

カカッ

 

インドネシア語を勉強したことのある方ならご存じだとは思います。

「お兄さん」、「お姉さん」を表す単語です。

 

これは、お店などで店員が若い男性や女性を呼ぶときに使います。

中年以上の男性はBapak(バパッ)、女性はIbu(イブ)です。

中年になっていない人に使います。

 

私たちが使うことはないかもしれませんが、呼ばれることはあるので、覚えておくといいでしょう。

番外編

すでにたくさんの内容をご紹介しましたが、最後に番外編を付け加えたいと思います。

それは親しい間柄の「おじいちゃん」、「おばあちゃん」を呼ぶ際の言い方です。

年齢的に高齢者の方でもいいですし、自分の「おじいちゃん」・「おばあちゃん」世代の方を呼んでもいいです。

Opa(おじいちゃん)

Opa(オパ)と発音します。

 

まだ親しくなっていない場合は、

Bapak(バパッ)です。

Oma(おばあちゃん)

Oma(オマ)と発音します。

 

まだ親しくない関係であれば、Ibu(イブ)を使うといいでしょう。

敬称・呼びかけは周りの人を参考に

2回にわたってインドネシア語の敬称や呼びかけをご紹介しました。

相手に合わせて瞬時に適切なものを選ばなければいけないので、慣れるまでは大変です。

 

しかし、慣れてうまく使うことができると、お互いの距離が近くなるように感じます。

 

ただ、誤って使って失礼な思いをさせたくないとも思うでしょう。

お姉さんと呼ぶべきなのにおばさんと呼んでしまったり、逆におじさんと呼ぶのが自然なのに、お兄さんと呼んでしまうなどです。

 

周囲の同年代の人が相手をどのように読んでいるかに注目して、同じように読んでみるのがおすすめです。

または、その人が私たちと話すときに、自分のことを何と呼ぶかにも注目できます。

 

自分で自分のことを「お兄さん」とか「お姉さん」と呼ぶこともあるからです。

 

ぜひ少しずつでも敬称・呼びかけをマスターしてください。

 

はじめて会うときや、何かお願いするときの「よろしくお願いします」の表現をまとめました。

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