春夏秋冬・雨季乾季?インドネシア語の季節表現とよくあるひっかけ問題

インドネシア語

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「日本の今の季節は何ですか?」インドネシアにいるとときどきこんな質問をされます。逆に日本にいるインドネシア人に「インドネシアの今の季節は何ですか?」と質問することもあるかもしれません。

今回はインドネシア語の季節を表す表現をご紹介します。また、インドネシア人から季節を聞かれたときの注意点もあるのでぜひチェックしてみてください!

インドネシア語の春夏秋冬

とりあえず春夏秋冬をインドネシア語で何というかをご紹介します。発音と一緒に覚えてしまいましょう。

  • 春 Musim semi(ムシム スミ)
  • 夏 Musim panas(ムシム パナス)
  • 秋 Musim gugur(ムシム ググル)
  • 冬 Musim dingin(ムシム ディギン)

インドネシア語で季節はMusim(ムシム)です。Musimを頭につけたあとに各季節の単語を加えればその季節を伝えることができます。

夏は暑いを表すPanas(パナス)、冬は寒いを表すDingin(ディギン)なので覚えやすいですね。Gugur(ググル)は葉などが枯れることを表す単語なので秋、semiは若芽を表す単語で春を意味すると考えられます。

インドネシアには四季がないという事実……

インドネシア語の季節を表す表現をご紹介しましたが、インドネシアには四季がありません。春夏秋冬をいうときは、あくまでも日本の季節を聞かれたときに使う表現になります。

夏や冬を表すインドネシア語は覚えやすいからいいとして、春や秋を表すインドネシア語はせっかく覚えても使う機会が少なくて微妙ですよね。

「今日本は秋だよ」と伝えても、「インドネシア人に本当に伝わっているのかな」と思ってしまいます。もちろん、単語の意味としては伝わっているはずですが、春や秋がどういうものかインドネシア人には分からないと思うんですよね。

そんなことをいったら常夏の国の人は冬も知らないということになりますが、インドネシアでも気温が下がる季節はありますし、冬は雪が降る季節というイメージがあるので、春や秋に比べたら逆に分かりやすいのではないでしょうか。

ちなみに、「日本は今冬で、すごい寒いよ」と伝えたときに、「インドネシアも今気温が下がっているから一緒だね」といわれることがあります。そのようにいわれたとき、インドネシアでは気温が下がっても20℃くらいなので、日本の冬と一緒にしないで!!と思っていました。

でも、実際にインドネシアの気温に体が慣れてしまうと、20℃くらいでも寒く感じるんですけどね。

インドネシアの季節は雨季と乾季

日本のような四季がないインドネシアの季節は、雨季と乾季の2シーズンです。インドネシア語の表現を確認しましょう。

  • 雨季 Musim hujan(ムシム フジャン)
  • 乾季 Musim kemarau(ムシム クマラウ)

夏や冬を表すインドネシア語のように、雨季を表す単語も覚えやすいですね。Musimのあとに雨を表すHujan(フジャン)をつければOKです。

問題は乾季を表すインドネシア語でしょう。私自身も「なんか虎(トラ)を表す単語のHarimau(ハリマウ)に似ているなー」なんて思いながら、うろ覚えで自信なくいったりしていました。

ちなみに、日本の梅雨もMusim hujanです。日本にも雨の季節があるとインドネシア人に教えてあげましょう。

インドネシアの雨季と乾季はいつ?

厚生労働省検疫所のサイトにもありますが、基本的には日本の夏の時期が乾季、冬の時期が雨季です。具体的には4月から10月くらいまでが乾季で、11月から3月くらいまでが雨季といえます。

雨季についていうと、日本の真冬である2月が雨季のピークです。2月と3月に雨の量と頻度が増える傾向にあります。

ただし、雨季に入ったのに雨が降らないなど、近年は乾季や雨季があいまいになってきているようです。

また、インドネシアの地域によっては季節がずれることがあるので、インドネシアに来る際は事前に訪問予定地の気候を確認されるのがいいでしょう。

私の雨季・乾季に対するイメージ

まず乾季からいいますと、ひたすら晴れていて暑いので熱中症などに気をつける必要があります。もちろん常夏なので一年中熱いのですが、乾季はとくに注意が必要です。

ただし、あくまでも私個人の感覚ですが、日本の真夏よりかは過ごしやすいのではないかと感じています。体が慣れてしまったからということもあるかもしれませんが、日本の記録的猛暑に比べたらまだましで、比較的暑い日がずっと続く感じです。

雨季は気温が下がって過ごしやすいかと思うかもしれませんが、乾季よりやっかいな季節といえます。

すでにご紹介しましたが20℃くらいでも寒く感じて風邪(インフルエンザ?)にかかる人が続出。さらには蚊が媒介するデング熱やマラリアなどの病気にかかる人も増えます。

さらに雨季のピークには瞬間的に大量の雨が降るのでエリアが水浸しになることもあり、移動も制限されて非常に不便です(都市の排水の悪さも関係していますが……)。

※デング熱やマラリアなどの感染症については外務省のサイトでも簡単に紹介されていました。

今の季節を聞かれたら?

「日本の今の季節は何ですか?」をインドネシア語でいうと、Sekarang musim apa di Jepang?となります。

このように聞かれたら何と答えるでしょうか?すでにご紹介した単語を使って、「今日本では春だよ」とか、「今日本は冬で雪も降っているよ」などと答えると思います。

私もそのように答えたら、インドネシア人の友だちから「インドネシアでは季節を聞かれたら旬の果物を答えるんだよ」といわれました。

「知らんがな!分かりにくいわ!!」って感じですよね。「え、ひっかけ問題?」「季節聞かれて旬の食べ物すぐに分からないし!」みたいな……。

と内心では思いましたが、それ以降は旬の果物もあわせていうようにしています。「今は桃の季節だよ」とか、「今はイチゴがおいしいよ」という感じです。

インドネシアでは栽培されていない果物が日本にありますし、同じ果物でも日本では品種改良されていることで形が整っていておいしいので全然別物と思うこともあります。

季節の果物を伝えても「たぶんお互いイメージしているものは違うんだよな」とモヤモヤすることもありますが、話のネタになるのはいいことですね。

季節表現を覚えて相互理解に役立てよう!

今回はインドネシア語の春夏秋冬や雨季乾季などの季節を表す単語をご紹介しました。覚えやすい単語もある一方で、なじみのない単語も出てきたのではないでしょうか。

ぜひそれぞれの単語を覚えて使ってみてください。インドネシアと日本の相互理解が深まったり、旬の果物の話に発展したりと会話を楽しめるに違いありませんよ!

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