「これは何ですか」や「いつ出かけますか」など、インドネシア人と話す上で「何」や「いつ」などの疑問詞は欠かせません。相手のことをもっと知りたいときや、困っている状況を助けてもらいたいときに疑問文で質問できるでしょう。
今回はインドネシア語の疑問詞をまとめてご紹介します。カタカナの発音表記と一緒に例文も取り上げますので、便利な表現もあわせて覚えましょう!
インドネシア語の疑問詞:apa・何
最初にご紹介する疑問詞は「何」を表わすapa(アパ)です。ちなみに、アパホテルのアパとは関係ないと思います。それではさっそく例文を見ていきましょう。
インドネシア語:Ini apa?
カタカナ発音:イニ アパ?
日本語:これは何ですか?
インドネシア語を学びたてのときに連発しそうな表現ですね。ほかのシーンとしては、得体のしれないものや理解できない状況に遭遇したときにも使える表現です。語順を並び替えてApa ini?(アパ イニ?)としても問題ありません。
インドネシア語:Mau makan apa?
カタカナ発音:マウ マカン アパ?
日本語:何を食べたいですか?
質問する相手に聞いているので主語を省略しています。Mau(マウ)が「○○したい」、makan(マカン)が食べるの意味です。食べるの代わりにminum(ミヌム)を使えば、mau minum apa?(マウ ミヌム アパ)となり、「何飲みたい?」と質問できます。
インドネシア語:Apa yang kamu lakukan?
カタカナ発音:アパ ヤン カム ラクカン?
日本語:何しているの?
Apa(アパ)を前に持ってきて疑問文を作るときもあります。Kamu(カム)は君・お前など相手を表わすカジュアルな表現で、lakuan(ラクカン)は「○○する」を表わすmelakukanのmeを取った形です。
インドネシア語の疑問詞:siapa・誰
次に紹介するのは「誰」を表わすインドネシア語のsiapa(シアパ)です。さっそく例文をご紹介します。
インドネシア語:Itu siapa?
カタカナ発音:イトゥ シアパ?
日本語:あれは誰?
少し離れた場所にいる人が誰なのかを聞くときに便利な表現です。答えるときには「彼・彼女」を表わすDia(ディア)を使います。
インドネシア語:Siapa yang mau makan roti?
カタカナ発音:シアパ ヤン マウ マカン ロティ?
日本語:誰がパンを食べたいの?
Mau(マウ)は「○○したい」でmakan(マカン)は食べるの意味でしたね。Roti(ロティ)はパンを表わします。「誰」を表わすSiapa(シアパ)のあとにyang(ヤン)がついていますが、候補が複数いるなかで「誰が」ということを聞くときに加える単語です。
インドネシア語の疑問詞:kapan・いつ
インドネシア語の疑問詞で3つ目にご紹介するのは「いつ」を表わすkapan(カパン)です。では例文をご紹介します。
インドネシア語:Kapan mau makan siang?
カタカナ発音:カパン マウ マカン シアン?
日本語:お昼ごはんはいつ食べる?
おなじみのmakan(マカン)シリーズです。Makan(マカン)は食べるの意味でしたね。お昼を表わすsiang(シアン)を足すと、makan siang(マカン シアン)で「お昼ごはんを食べる」になります。
「○○したい」を表わすmau(マウ)ですが、未来の予定を尋ねるときにも使います。上の例文では「いつ食べたい?」と訳してもいいですが、純粋に食べる時間を聞いている意味とも取れます。
何月・何日・何曜日・何時の表現もあわせて覚えよう!
「いつ」を聞くときにどんなときでもkapan(カパン)を使って問題ありませんが、何月や何日、何曜日、何時などと聞く方法もあります。すべてを「いつ」と聞いてしまうと幼稚な印象を与えることにもなりますので、使い分けるといいでしょう。
ちなみに何月や何曜日を聞くときには「月」を表わすbulan(ブラン)や「日」を表わすhari(ハリ)の後ろに「何」を表わすapa(アパ)を付け加えます。
しかし、何日や何時と聞きたいときにはapa(アパ)を使いません。日付を表わすtanggal(タンガル)や時間を表わすjam(ジャム)の後ろに「いくつ」を表わすberapa(ブラパ)を付け加えます。
ややこしいですが、どのように答えるかを考えると覚えやすくなります。たとえば、1月はbulan Januari(ブラン ジャヌアリ)、日曜日はhari minggu(ハリ ミング)のように、月や曜日をいうときには数字を使いません。
数字を使わずに答える「月」や「曜日」を尋ねるときにはapa(アパ)を使うと覚えましょう。以下がまとめです。
Bulan apa? (ブラン アパ?):何月?
Tanggal berapa? (タンガル ブラパ?):何日?
Hari apa? (ハリ アパ?):何曜日?
Jam berapa? (ジャム ブラパ?):何時?
インドネシア語の疑問詞:mana・どこ
次にご紹介するのは「どこ」を表わす疑問詞のmana(マナ)です。では例文をご紹介します。
インドネシア語:Tas saya di mana?
カタカナ発音:タス サヤ ディ マナ?
日本語:私のカバンはどこですか?
Tas(タス)はカバン、saya(サヤ)は「私」を意味しますので、あわせると「私のカバン」となります。di(ディ)は場所を表わす単語ですので、「(どこ)に」と言いたいときに使いましょう。di mana?(ディ マナ)でセットで覚えてしまうのもひとつの方法です。
インドネシア語:Mau makan di mana?
カタカナ発音:マウ マカン ディ マナ?
日本語:どこで食べる?
シリーズなのでとりあえず載せておきます。すでにご紹介した通り、mau(マウ)は「○○したい」と「○○する予定」の両方の意味で使える便利な単語です。
インドネシア語の疑問詞:kenapa・なぜ
行動の理由などを聞くときに使えるインドネシア語の疑問詞が「なぜ」を意味するkenapa(クナパ)です。例文を見ていきましょう。
インドネシア語:Kenapa makan roti?
カタカナ発音:クナパ マカン ロティ?
日本語:なぜパンを食べたの?
パン(roti)を食べる理由を聞くことはあまりないと思いますが、ご飯を用意してあったのになぜパンを食べたの?と聞きたいときに使えますね。
よりフォーマルな「なぜ」がmengapa
インドネシア語を勉強していると、「なぜ」を表わす単語としてkenapa(クナパ)とmengapa(ムガパ)の両方を学びます。違いは何かというと、mengapa(ムガパ)のほうがよりフォーマルな単語です。
ビジネスシーンなどではmengapa(ムガパ)を使ったほうがいいでしょう。文法的な使い方は一緒なので、語順はkenapa(クナパ)でもmengapa(ムガパ)でも同じです。
インドネシア語の疑問詞:bagaimana・どのように
最後に紹介するインドネシア語の疑問詞は「どのように」を意味するbagaimana(バガイマナ)です。例文をご紹介します。
インドネシア語:Bagaimana pergi ke sekolah?
カタカナ発音:バガイマナ プルギ ク スコラ?
日本語:どのように学校に行きますか?
今回もmakan(マカン)シリーズにしようかと思いましたがやめました……。Pergi(プルギ)が「行く」、ke(ク)が「○○に」と方向を表わす単語、sekolah(スコラ)が学校を表わします。
バギマナやギマナと発音することもある
「どのように」を表わすbagaimana(バガイマナ)ですが、バギマナと発音することもあります。丁寧に発音するのが面倒くさいんでしょうね……。さらには頭のba(バ)を言わずにギマナと発音することもあります。
インドネシア語の疑問詞を駆使して会話しよう
今回はインドネシア語の疑問詞をまとめてご紹介しました。インドネシア人と双方向のコミュニケーションを楽しむうえで疑問詞の利用は欠かせません。
質問したけど回答の意味が分からないというケースもあるかもしれませんが、どんどんインドネシア語の疑問詞を使ってインドネシア人に質問してみてください!