お世話になるときに伝えたい
外国語を勉強していると直面する、「これ○○語でなんて言うんだろう」問題。
文化なども違うので、完全に一致する言葉を見つけるのは難しいです。
日本語の「よろしくお願いします」もそのひとつ。
対応する表現がある言語もありますが、インドネシア語にはありません。
いろいろと言い換えて覚える必要があります。
今回は私たちが何気なく言っている「よろしくお願いします」のインドネシア語をご紹介します。
はじめて会ったときや、何か仕事を頼むときなど、覚えておくと便利な表現です。
あなたに会えてうれしい
「よろしくお願いします」を言うシーンで、一番に思い浮かべるのは、初対面の場面です。
自己紹介をしたあとで、「今後どうぞよろしくお願いします」という気持ちを伝えるのではないでしょうか?
インドネシア語では、対応する言葉はないので、「あなたに会えてうれしい」という表現を伝えられます。
「今後も仲良くしていこうね」という気持ちが伝わるでしょう。
Senang bertemu dengan Anda.
スナン ベルテム デガン アンダ。
senang (スナン) うれしい
bertemu(ベルテム) 会う
dengan (デガン) ○○と
Anda(アンダ) あなた
以上で、「あなたと会えてうれしい」となります。
あなたと知り合えてうれしい
初対面のときによりマッチするのが、「知り合う」という単語です。
インドネシア語では berkenalan (ベルクナラン)を使います。
先ほどの文章のbertemu(会う)の代わりにberkenalan(知り合う)を入れてみると、
Senang berkenalan dengan Anda.
スナン ベルクナラン デガン アンダ。 となります。
どちらの表現でも「うれしい」という表現は伝わります。
berkenalan(ベルクナラン)は初対面のときしか使えませんが、bertemu(ベルテム)は会うたびに使うこともできます。
bertemu(ベルテム)を覚えたほうが、使うタイミングは多くなるでしょう。
助けてくださいね
初対面でもそうでなくても、お世話になることが想定されるときに「よろしくお願いします」と言いたくなります。
インドネシアに行ったばかりのときなど、具体的に何をしてもらうかは分からなくても、いろいろと助けてもらうことになるでしょう。
そんなざっくりとした「助けてほしい」を伝えるインドネシア語です。
Mohon bantuannya ya.
モホン バントゥアンニャ ヤ。
Mohon (モホン) ○○を願う、○○を乞(こ)う
bantuannya (バントゥアンニャ) 助け・手伝い
ya(ヤ) ~~ね、~~よを伝える文末語
以上で、「助けてね」「手伝ってね」を伝えることができます。
引っ越してきたばかりなもので……
「助けてね」というときに、理由を付けて言うとより伝わります。
たとえば、「引っ越してきたばかり」など。
Saya baru pindah ke sini.
サヤ バル ピンダ ク シニ。
Saya(サヤ) 私
baru(バル) 〇〇したばかり
pindah(ピンダ) 引っ越す
ke(ク) ~へ、~に
sini(シニ) ここ
以上で、「私はここに引っ越してきたばかり」となります。
先ほどの「手伝ってね(Mohon bantuannya ya./モホン バントゥアンニャ ヤ)」の前につけることができるでしょう。
前もって感謝します
ざっくりと「助けてね」とお願いする以外に、すでにお願いしたいことが決まっていて、「よろしくお願いします」と言うこともあります。
仕事の調整などで役割分担が決まったときなどです。
そんなときは、「前もってありがとう」と伝えましょう。
Terima kasih seblumnya.
トリマ カシ スブルムニャ。
Terima kasih(トリマ カシ) ありがとう
sebelumnya(スブルムニャ) 事前に・前もって
「(まだ行ってもらっていないけど、)事前に感謝を伝えておきます」
というときに使います。
単純に「ありがとう(Terima kasih/トリマ カシ)」だけでもOKです。
社交辞令は不要
これまで3つの「よろしくお願いします」をご紹介しました。
日本人どうしだと、自然とかしこまってあいさつしてしまいます。
しかし、インドネシア人はもっとカジュアルです。
「よろしくお願いします」を言わなくても、助けてくれます。
「知り合えてうれしい」や「助けてくれてありがとう」という気持ちを忘れずに表現していけば、十分に伝わるでしょう。
自己紹介をする際のインドネシア語を知りたい方はコチラ